露出の基本(絞り・シャッタースピード・ISO)
写真を撮るときに大切なことの1つが「露出」、つまり 写真の明るさをどうコントロールするか です。カメラは光をセンサーに取り込んで画像を作ります。その光の量を調整するのが「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つで、これらをまとめて 露出の三角形 と呼びます。
露出を理解すると、オート任せの撮影から一歩踏み出し、「思い描いた通りの写真」を撮れるようになります。ここでは、それぞれの役割や具体的な使い方を整理してみましょう。
絞り(F値)
レンズの中にある羽根のような部分が「絞り」です。開いたり閉じたりすることで光の量を調整します。
- F値が小さい(例:F1.8、F2.8)
光を多く取り込めるため、背景が大きくボケて主役が際立ちます。 - F値が大きい(例:F8、F11)
光を少なく取り込む代わりに、広い範囲にピントが合います。
失敗例
僕のように初心者がよくやってしまうのが「とにかくF値を小さくしてしまう」こと。確かにボケはきれいに出ますが、被写界深度が浅くなり、肝心の花の一部しかピントが合わないこともあります。
この情報を知ったとき、心当たりがありドキドキしながら自分の写真フォルダを見返しました。
無事(?)ありましたよ。。。

割とお気に入りだったんですが今見るとボケボケですね。
それは置いておいて、この写真、105mmマイクロレンズで撮りました。
f値3.3です。
花の中段らへんにピントがありますがそれ以外はボケてしまいました。
これでは背景のボケに引っ張られてメリハリがなくなってしまいますね。主役どこ行ったの。。。
それを防ぐためにもf値の最適な値を選びましょう!
シーン別の例
- 花のクローズアップ → F2.8〜F6(背景をぼかす)
- 風景写真 → F8〜F11(全体をシャープに)
- 集合写真 → F5.6〜F8(複数人にピントを合わせる)
らしいです、目安程度に覚えて実戦で試してみてください。
シャッタースピード
シャッターが開いている時間を調整するのがシャッタースピードです。
- 速い(1/500秒など)
動きを止められる。風に揺れる花や走る人をピタッと写せる。 - 遅い(1秒など)
光を多く取り込み、動きを流す表現ができる。滝や噴水を滑らかに写せる。
失敗例
「明るさを稼ごうとして遅いシャッタースピードにする → 手ブレで写真がぼやける」というのも典型的です。
例になりそうな写真がありませんでした。これもカメラ内手振れ補正のおかげですね!!
シーン別の例
- 花を風で揺れずに撮る → 1/250秒以上
- 人物スナップ → 1/125秒以上
- 夜景 → 数秒(ただし三脚必須)
覚えておきたい目安
「1/焦点距離秒」が手ブレを防ぐ基準といわれています。50mmのレンズなら1/50秒以上、100mmなら1/100秒以上を意識しましょう。
僕もカメラに頼りっきりではなく、知識と技術を磨くためにもしっかり覚えて実戦していきますよ!
ISO感度
ISOはセンサーの「光に対する感度」を表します。
- 低い(ISO100〜400) → ノイズが少なく、画質がきれい
- 高い(ISO1600以上) → 暗い場所でも明るく写せるが、ザラつきが目立つ
失敗例
ISOをむやみに上げすぎて「ザラザラした写真」になってしまうケース。高感度耐性のあるカメラでも、ISOは必要最低限にとどめるのが基本です。


これはISO12800で撮りました。
勘違いかもしれませんが中央の木陰がノイズみたいになっているような。。。?
もしくは心霊現象かもしれませんね。
シーン別の例
- 晴れの日の花や風景 → ISO100〜200
- 室内や曇りの日 → ISO400〜800
- 夜景や星空 → ISO1600以上
思ったよりも低い値が適正なんですね、ISO12800はスペック検証ぐらいでしか使われないのでしょうか?
露出のバランスを取る
「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」は常に連動しています。どれかを変えるときは、他の要素で補う必要があります。
- 絞りを開ける → 明るくなるが、ピントが浅くなる
- シャッタースピードを遅くする → 明るくなるが、ブレやすくなる
- ISOを上げる → 明るくなるが、ノイズが増える
この関係性を理解することが、マニュアル操作の第一歩です。
僕はなんとなく覚えて、実戦で試して理解を深めている最中です。一緒に頑張りましょう!
練習方法
- 絞り優先モード(Aモード)で撮影
背景がどうボケるかを確認する。 - シャッタースピードを変えて撮り比べ
同じ被写体で1/100秒、1/500秒を比べる。 - ISOを変えてノイズを観察
ISO100とISO3200を並べて違いを確認する。
このように、同じ被写体を条件を変えて撮影してみると、露出の仕組みが感覚で理解できそうですね。
チェックリスト
撮影時に意識したいポイントをまとめてみました。
- 絞り:背景をぼかすか、全体にピントを合わせるか
- シャッタースピード:手ブレしない速さかどうか
- ISO感度:必要最低限で収めているか
- 3つのバランス:明るさと表現が合っているか
まとめ
露出は写真表現の基礎であり、「思い通りに撮る」ための最初の関門です。
- 絞りでボケとピントの範囲をコントロールする
- シャッタースピードで動きを止めるか流すかを決める
- ISO感度で光量不足を補う
最初は「絞り優先モード」で背景をぼかすか全体にピントを合わせるかを意識するだけでも十分です。慣れてきたらシャッタースピードやISOも組み合わせ、少しずつマニュアル操作に挑戦してみると良いでしょう。
撮影を重ねていくうちに、光と露出の関係が自然に体に染み込み、撮りたいイメージに合わせた設定が選べるようになります。それこそが、カメラを操る楽しさの第一歩だといえるでしょう。
僕も早くこの境地に立てるよう修行します!皆さんも自分のペースで歩んでいきましょう!
では、また次回!!
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